EK9とFD2の違い:シビックタイプRの人気モデル比較

EK9

シビックタイプRと言えば、その中でも特に人気を誇るのがEK9とFD2である。これらは同じNAエンジンを搭載しているものの、性質にはかなりの違いがある。この記事では、それらの違いについて詳細に解説する。

EK9の概要とカタログスペック

HONDAのEK9、正式にはシビックタイプRの初代モデルは、1997年に登場し、日本国内のみならず世界中の車好きから高い評価を受けた。

この車は、ホンダが持つスポーツカーの技術をコンパクトなボディに凝縮し、一般的にはスポーツ走行に不向きだと思われていたFFレイアウトでありながら、驚異的な走行性能を実現した。

EK9は、当時のホンダの技術の粋を集めた結果、NA(自然吸気)エンジン搭載車としては世界最高水準の出力を誇るB16Bエンジンを搭載。このエンジンは1.6リッターで185馬力を発揮し、特に高回転域でのレスポンスの良さが際立っていた。

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また、軽量化や空力性能の向上、専用のサスペンションチューニングなど、サーキット走行を意識した設計がなされていた。

販売された1990年代後半は、日本のバブル経済崩壊後の苦境を乗り越え、自動車メーカー各社が独自の技術やデザインで差別化を図る時代であり、EK9の登場は、ホンダのスポーティーなブランドイメージを強化し、若い世代を中心に大きな支持を集めた。

EK9こと初代シビックタイプRの成功は、今日におけるシビックタイプRの地位を確立するのに大きく貢献したモデルなのだ。EK9のカタログスペックは以下の通りである。

全長×全幅×全高4185×1695×1360mm
ホイールベース2620mm
車両重量1070kg
エンジン型式B16B
排気量1595cc
最高出力185ps/8200rpm
最大トルク16.3kg・m/7500rpm

FD2の概要とカタログスペック

ホンダのFD2、すなわちシビックタイプRの3代目モデルは、2007年にデビューした。当初はシビックがセダンデザインになったことで一部の車好きから好意的に受け入れられなかったが、その高い性能で多くの車好きの心を捉えている。

この車は、ホンダが長年培ってきた高性能エンジンの開発技術を駆使しており、特に高出力で知られるK20A型2リッターNAエンジンが搭載されている。

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このエンジンは225馬力の最高出力を誇り、高回転域での力強い加速感が特徴的である。FD2の開発においては、軽量かつ高剛性なボディ構造、空力性能の最適化、専用のサスペンションセットアップなど、サーキット走行に対応したチューニングが施された。

販売された2000年代半ばは、日本の自動車業界において環境性能と経済性が強く求められる時代背景であった。そんな中、FD2はスポーツカーとしての性能を最優先に考えた設計で市場に投入され、純粋な走りの楽しさを追求する車として、多くの支持を集めた。

また、高性能ながらも実用的なセダンとしての側面も持ち合わせており、日常からサーキットまで幅広いシーンで活躍することができた。FD2はホンダのスポーツカーとしての地位を不動のものとし、現在でも走りに重点をおく車好きに愛され続けている名車である。

全長×全幅×全高4540×1770×1430mm
ホイールベース2700mm
車両重量1270kg
エンジン型式K20A
排気量1998cc
最高出力225ps/8000rpm
最大トルク21.9kg・m/6100rpm

両モデルの主な違い

2台のカタログスペックを比較すると、主な違いとしてエンジンのパワー、車重、足回りの形式が挙げられる。では、これらの違いが実際の運転フィーリングや走りの楽しさにどのように影響しているのか。カタログスペックだけでは分からない実際の運転体験について深掘りしていきたい。

エンジンの違い:B型とK型

ホンダのB型とK型エンジン:似て非なる特性

ホンダを代表するNAエンジンとして、B16BやK20Aというモデルがよく知られている。これらを代表例に挙げても異論を唱える人は少ないであろう。しかし、実際にこれらのエンジンを運転してみると、予想以上の違いがあることに気づく。

それぞれのエンジンが持つ魅力を実際に運転して体験することで車の奥深さを肌で知って欲しい。

トルクの違い

まず、B型とK型エンジンの間で最も明らかな違いはトルクである。1.6リッターのB16B型エンジンは、NAエンジンとしては十分すぎるトルクを有している。しかし、次世代のK型エンジンに移ると、排気量が2リッターに拡大され、トルクは大幅に向上している。また、ピークパワーもB16B型に比べて高い数値を示している。

高回転と加速

B16B型エンジンは高回転を維持しながら加速する特性を持つ。一方でK20エンジンは、基本的にはB16B型と同じく高回転を活用するが、街乗りでは低回転からでも十分なトルクがあるため、扱いやすい。サーキット走行時にシフト操作に失敗しても、エンジンのトルクで容易に回転域を補うことができる。この扱いやすさは、乗り手のミスをカバーしてくれるK20エンジンの特長である。

エンジン効率と好み

K20エンジンは高効率で性能が良いが、VTECからIVTECに切り替わる瞬間のエンジンのパンチの変わり方がB型エンジンと比較するとマイルドである。B型エンジンでは、VTECが作動する瞬間に他のエンジンでは味わえない驚くほどのレスポンスアップを体験できる。エンジンのフィーリングが大きく変わるこの瞬間を楽しむなら、B型エンジンが適している。

結論

B型エンジンは感覚的なフィーリングを求める人に、K型エンジンは速さを求める人に適していると感じられる。実際にこれらのエンジンを試乗して、似て非なる特性を体験してほしい。

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コーナリングフィールの違い

EK9とFD2は、どちらもコーナリングスピードが速い車であるが、コーナリング時のフィーリングは意外と異なる。EK9は、ボディーの軽さを活かした回頭性の良さを見せる。特に、コーナーを曲がっている途中での軽さが際立ち、車重の軽さを感じさせるフィーリングがある。

一方で、EK9の弱点としては、ボディー剛性がそれほど高くない点が挙げられる。軽さがメリットである一方、ボディー剛性が不足しているため、コーナリング中にふわふわとした感覚がある。この感覚がスピード感を増して、ドライバーに感じさせる面白い特徴ではあるが、運転に慣れていないドライバーにとっては、それを楽しさと捉えるか、恐怖と捉えるかが大きく判断を分ける要素となる。

FD2に関しては、ホンダのこれまでのイメージを刷新するような、非常に硬いボディーを持つ。ベースのシビックが、EK9のハッチバックに対してセダン型であり、ボディー剛性を上げやすい構造となっている。このセダン型のボディーの採用によって、ボディー剛性が向上している。FD2がベースのシビックから増やされたボディー補強は5ヶ所にとどまっており、このことからもベースのシビック自体が非常に高剛性に作られていることがわかる。

このように、EK9とFD2は、コーナリング時のフィーリングにおいて顕著な違いを示している。EK9は軽快なフィーリングが特徴で、FD2は高いボディー剛性による安定したコーナリングを楽しむことができる。これらの違いを体験することは、ドライビングの醍醐味の一つであり、実際に試乗してその違いを感じてみることをお勧めする。

まとめ

EK9とFD2は、シビックタイプRの中でも特に注目されるモデルである。それぞれの特徴や違いを理解することで、これらの車の真の魅力を知ることができる。興味のある方は、ぜひ実際に試乗して、この似て非なる2台のエンジンを体験してほしい。

 

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