GRヤリスをファミリーカーとして使うことはできるのか?実用性や荷室のアレンジを解説

トヨタのスポーツカーブランド「GR」のコンパクトモデルとして人気のGRヤリスは、扱いやすいボディサイズで日本の道路事情にマッチしているスポーツハッチだ。ただ、3ドア(2ドア+バックドア)であるため、ファミリーカーとして使うのが難しいと考えている人も多いだろう。

では、本当にGRヤリスはファミリーカーとして使えないモデルなのだろうか。この記事では、GRヤリスをファミリーカーとして使用できるかを解説するとともに、実用性を確認する方法についても紹介する。

コンパクトスポーツカー「GRヤリス」とは?

2020年に発売されたGRヤリスは、TOYOTA GAZOO Racing WRT(World Rally Team)に学んだ「WRCで競争力あるクルマづくり」や、開発初期からの社外プロドライバーによる評価によって、世界のあらゆる道でも思い通りに操れ「誰もが安心して意のままに運転できる」クルマとして誕生したモデルだ。

また、マスタードライバーである“モリゾウ”こと豊田章男会長の「トヨタのスポーツカーを取り戻したい」という想いのもと、「モータースポーツ用の車両を市販化する」という逆転の発想で開発された、トヨタ自動車初のモデルである。

GRヤリスの大きな特徴は、「空力、軽量、高剛性」を追求した3ドアハッチバックのパッケージに、新開発された1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジンのハイパワーを新開発したスポーツ4WDシステム“GR-FOUR”が余すことなく四輪に伝達するパワートレインだ。

このパッケージとパワートレインの組み合わせにより、日常の走行をスポーティにする魅力を備えている。

デビューしてからも進化を続けているGRヤリスは、2024年に新開発8速ATの「GR-DAT」を追加設定し、2025年にはモータースポーツで得た知見を活かしたメーカーオプション「エアロパフォーマンスパッケージ」を発売。

このように、発売されてからも開発の手を止めず、進化を続けているコンパクトスポーツハッチがGRヤリスだ。

2025年時点で発売されているGRヤリスの主なスペックは次のとおりとなっている。

【GRヤリス(2025年モデル)の主要スペック】

  • 全長:3,995mm
  • 全幅:1,805mm
  • 全高:1,455mm
  • ホイールベース:2,560mm
  • エンジン:1.6L直列3気筒インタークーラーターボ
  • 最高出力:224kW(304ps)/ 6,500rpm
  • 最大トルク:400Nm(40.8kgm)/ 3,250〜4,600rpm
  • トランスミッション:8速AT「GR-DAT」、6速MT
  • 駆動方式:四輪駆動「GR-FOUR」
  • 車両重量:1,280〜1,310kg(RCを除く)
  • WLTCモード燃費:10.8km/L(GR-DAT)、12.4km/L(6速MT)
  • 使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
  • 燃料タンク容量:50L

GRヤリスは、全長4m未満、全幅約1.8mのサイズであるため、狭い日本の道路事情でも運転しやすいスポーツモデルである。扱いやすさとスポーツ走行を両立させたモデルが欲しいのであればGRヤリスは選択肢の1つとして入れておくとよいだろう。

GRヤリスの実用性は意外にもいい?!

GRヤリスは、2ドア+バックドア(いわゆる3ドア)のハッチバックとなっているため、実用性が低いと思われがちだ。

しかし、カタログを見ると、乗車定員が4人となっているだけでなく、しっかりとした座席の後席がある。このことからも、2+2シーターにありがちな簡易的なシートではないと言える。

荷室は、4名乗車時で長さ574mm、幅1,081mm、高さ570mm、容量174Lである。

後席は、6:4の分割可倒式となっており、背もたれを前倒しすることで、スーツケースやゴルフバッグなど、大きい荷物を載せることもできる。また、後席にはチャイルドシートを装着することもできるため、小さな子供を乗せることも可能である。

このようなことからも、GRヤリスは意外にも実用性が高いスポーツモデルと言えるだろう。加えて、ハッチバック形状となっているため、滑らかに傾斜するルーフが特徴のクーペタイプのスポーツカーと比べると後席周辺の頭上空間も広い。

よって、GRヤリスは運転がしやすく、実用性が高いスポーツハッチであるといえる。

GRヤリスをファミリーカーとして使うのは難しい?

GRヤリスは、スポーツクーペや2シータースポーツカーと比べると実用性が高いスポーツモデルだ。しかし、ファミリーカーとして使ったり、3人以上で出かけたりするのは大変かもしれない。

具体的に大変だと感じるのは、後席へのアクセスや広さだ。

GRヤリスの後席に人が乗り降りするためには、前席の背もたれを前側に倒す必要がある。そのため、雨が降っているときなど、急いで後席に乗り降りしたいときに手間がかかり、ストレスを感じる可能性がある。

また、座れる形状の後席があるとはいえ、実用性を優先した設計となっていないことから、成長した子供や大人がリアシートに長時間座り続けるのは困難である。

このようなことから、GRヤリスはファミリーカーとして使うことは不可能ではないが、ファミリーカーとしてのユーティリティに優れているとはいえない。

GRヤリスの実用性を確かめたいなら「おもしろレンタカー」で借りてみよう

GRヤリスは、運転がしやすいボディサイズでありながらモータースポーツ譲りのパワートレインを搭載するコンパクトホットハッチだ。運転しやすいスポーツモデルが欲しい人には最適な選択肢と言えるだろう。

また、ハッチバックスタイルであるため、2ドアクーペやミッドシップスポーツカーなどと比べると実用性に優れている。しかし、ファミリーカーとして使う場合には苦労する可能性がある。

メリット・デメリットの両面があるGRヤリスのユーティリティや走行性能、実用性の高さを確かめたいのであれば、実際に1日乗って確認してみるとよい。

多種多様なスポーツカーや珍しいクルマを貸し出している「おもしろレンタカー」では、GRヤリスもラインナップしている。GRヤリスの走りの良さや扱いやすさを確かめたいという人だけでなく、ファミリーカーとして使うことができるのか実際に検証してみたいというときは、「おもしろレンタカー」でGRヤリスを借りてみるとよいだろう。